会員によるエッセイ『私にとっての詩吟』を公開。本連載をとおして会員の詩吟への思いや、詩吟の楽しさをお伝えできたらと思っています。

平石 紫睿
準師範
・・年入会

2012年7月載
 思い返せば、酒の誘惑と師範の魅力につられて入会し、 最初の1年間は2〜3名の会員で教えを請い、詩吟について深く考えることも無く飛び込んだ世界でした。 その後、楽しい出会いと共に残念な別れや悲しい別れを経験し、約二十年を経過した現在、紫保持者となり、吟道を指導する立場になっております。
 詩吟をやり始めた頃は簡単に節回しさえ出来るようになればよいと考えておりましたが、その後昇段するにつれ、 また多くの先生方や先輩の方々に出会いお話をさせていただく中で、詩吟に対する考え方が変化してきました。 勿論、いろいろなコンクールでよい成績を残すことも必要ですが、詩吟の稽古を通して自分自身を精神的に成長させることも重要ではないかと考えております。
 私にとっての詩吟は、自分が踏み込めなかった音楽的な要素を必要とする分野への関わりにより、知識の幅を広げと同時に、 会社関係とは違う価値観を持っておられる多くの方々と接することにより、考え方の視野を広げること、さらには稽古の継続と弱点の克服により、 自分自身の克己心を鍛えるための一手段として位置づけています。
 常時、以下のことに留意し、吟力と人間性の向上に努めたいと思います。
 ・ 現状に満足せず、日々努力する
 ・ 確信と反省の心を持ち続ける
 ・ 稽古から本番まで全力を尽くす
 ・ 常に壁を作り、打ち破る努力をする  ・ 「人生8掛け時代」まだまだ修業の気概で取り組む
 ・ 「人を信じる勇気」「リスクに挑戦する勇気」「自分に正直になる勇気」という三つの勇気を大事にする

座右の銘   牛歩天才に劣らず